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大日本人 (2007) [movie.j]


※結構ネタバレ注意。

良くも悪くも松本人志ワールド全開バリバリの作品。
松本人志のお笑いエキスや面白感性が細やかに隅々まで配分され、
社会に対する独特の風刺を交えながら、宿命を背負いし男を哀愁いっぱいに描く。
僕的にはVISUALBUMの延長線上にある、松本作品という位置づけだ。

ファン的にコアであればあるほど、その細部の要素に新しい松本流
お笑いポイントを見いだせるだろうが、大爆笑する程でもないし
コアだからこそ会話などのニュアンスにニヤリとしながら成る程と頷き、
そうキタか!と納得してしまう部分多数アリ。
個人的に終始標準語の松本人志に違和感がありニヤニヤ観てしまっていた。

必要な時に大きくなるものが好きな大佐藤大(松本人志)は
獣(怪獣)を退治する役目を背負った六代目の大日本人。
大佐藤大(だいさとうまさる)。佐藤を「大」で挟むネーミングセンス。
以前はゴールデンタイムでの放送だったらしい大日本人の中継。

しかし人気の凋落と共に深夜2:40からの放送になり
ラテ欄にあるのはタイトルすらはしょられた大日◆。
…などなど人志さんの笑い(遊び)のきめ細やかさを覗かせる。

そして軽い認知症である四代目の存在とその痕跡が、
三丁目の夕日要素と云うか古き良き日本の昭和テイストを醸し出している。
六代目が住む家共々、哀愁漂う存在である。

獣との対決シーンと落ち部分以外はすべて大佐藤や
小堀マネージャー(UA)、大佐藤を取り巻く人々のインタビュー
いわゆるドキュメント形式で物語は進んでいく。

このインタビュアーが曲者で、大佐藤の話の矛盾を辛辣に突いたり、
思いやりを欠片もみせない無礼な質問、酒が入ってタメグチになったり、
暴かなくて良い現実を見せたり…、仕方なく仕事させられてる感バリバリで
終始軽めな感じで大佐藤のインタビューに望んでいるのが面白い。

大佐藤が大日本人になる際に、F1のようにスポンサーの広告ロゴが
身体に貼られているのだが、カトキチのロゴが胸に貼られているのは
ちょっとタイムリー過ぎるので笑ってしまった。これはミラクル?だよね。
牛肉偽装コロッケが、よもやこの作品のオチを冒頭からバラしているとは
誰が想像したであろうか、いや出来るのであろうか…。

正直公開まで、全てをベールに包むほどのコトはないと思った。
あと、四季を字幕をいれてまで織り込む意味。桜や蝉の鳴き声で十分。
松本人志が桜風景を入れる意外性に少々驚く。
確か桜を綺麗と思わないと言っていた記憶があるので…。

序盤は大佐藤の哀愁漂う姿とここからどう話が展開するかの
タメの部分なので結構我慢が必要。大佐藤の家に投げ込まれる石で割れる
窓の音にビックリするので鑑賞時は注意したい。ビクっとなっちまっただよ。

松本人志が以前食玩で見せた、センスをふんだんに発揮した獣のフォルム。
特に海原はるか師匠が演じる『締ルノ獣』はディテールに至るまで、
機能性を織り交ぜた鮮やかな1つの生命体だ。
ビルをひっくり返す一連の動作は見ていて気持ちの良いモノがある。

さて、その獣とのバトルは当たり前だがCGになる。
オチまで見て今から思い返すとこのCGバトルには
映画におけるCG演出そのものを否定する挑戦的な意味合いがある事に気づく。

板尾が扮する獣との対決では、コント丸出しなので
この掛け合いは必見。それにしても、獣は命尽きると
何処に?何に?運ばれていっているのか謎である。

オチは今までの流れがしっくりくるんだけど、これを許せるか
どうかでこの作品の評価がさらに大きく分かれると思う。
視聴率至上主義のテレビや、それに迎合したり時には1つの荒を見つけては
叩きまくる視聴者やマスコミに対するアンチテーゼがあったのか、
アメリカの横暴ぶりを皮肉る為だったのか、観た人思うところは様々であろうかと。

んで映画にした意味は正直薄いし、映画作品という概念に囚われると
駄目な部分が目についてしまったり、意外な展開に面食らったり…
だから大らかな気持ちで見なければいけないと思うンですよ最後まで。
この作品の前に予告で西●記が流れるんだけど
それと同じほど映画にする意味はあったのかは甚だ疑問だが
奇才・松本人志が映画を撮ったというインパクトにより客入りも
上場のようなので、ひとまずは興業としては大成功と云えるのだろうな。

だっから次からが本当の勝負だと思う。映画としてのクオリティが
少しづつ上がりさらに発想力とすべての演出がこなれてきた時、
とんでもない喜劇作品が出来上がる気がする。
それが何作目になるかは知らねーけど。

だから第一回監督作品の云うことで荒さは大目に許容し
挑戦的な部分と見落としがちな笑い(遊び)に着眼点を置いて欲しいと
当たり前のようにパンフや公式ブックまで買うファンは思うのである。
モチロン僕はドキワクで最後まで堪能できました。(オチも含めてね。)

大日本人オフィシャルガイド

大日本人オフィシャルガイド

  • 作者: 日経エンタテインメント!
  • 出版社/メーカー: 日経BP出版センター
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: ムック


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コメント 5

さくママ

まっちゃん!ってだけで期待しちゃいますからねぇ~w
私も見たかったのですが、DVDでたら見ようかなぁ~(^^;)
by さくママ (2007-07-05 11:13) 

お久しぶりです^^
本人志ワールド全開バリバリの作品なのですね。
なんとなくイメージは分かるような気がします。
DVDで観たいと思います。
by (2007-07-05 12:21) 

paraden

着包みの意味が理解できませんでした。
それまでの流れはインタビュー形式という
新しい手法もあって大いに評価したいと
思っていましたが。
哀愁あり、本音あり、メッセージ性も
松ちゃんらしくていいと思いましたが。
オチはたぶん、アメリカは正義感丸出しだが、
やることはえげつないんや
とでも言いたかったんでしょうかね?
by paraden (2007-07-06 08:40) 

keso

>>さくママさんこんばんは。
そうですね、滅茶苦茶期待していました。
僕的には大満足でしたけどね。DVDは多分買ってしまいます。

>>シンナツさんお久しぶりです。
一連の松本人志作品観てないとつらい部分や分かり難い部分が
多々あると思われます。特にオチは…。

>>paradenさんこんばんは。
多分、インタビュー等をみる限り今の日本を風刺する部分
(米が北の獣をボコボコにするのを影から見るだけの日本)は
オマケというか味付け程度だと思うンですけどね。
単純に笑い重視だと思います。オチはあれ僕は結局テレビ番組だった
というオチと理解したんですけど…やっぱり違いますかね?
by keso (2007-07-08 01:03) 

春野


出会いの季節っしょ♪
一人暮らしの女とかマジですぐポンポン落ちておもしれーww
お姉さん美味しかったです(^q^)
http://8vzge4a.www.sofban.info/8vzge4a/
by 春野 (2011-04-10 11:06) 

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